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コラム
 
 職員採用を巡って(1) 
  ラジオロジークリニック扇町
元事務長 佐々木三枝 氏

 今まで、色々な方と面接をしてきましたが、ここでは、そのことについて少し書きたいと思います。
まず履歴書と職務経歴書、時には免許証を確認し、色々質問いたします。ですが15分〜30分そこらで、その人の全てが分かるわけではありません。そのため、来院されたらまず面接シートの質問に記入していただきます。その内容は、応募者自身の長所・短所からこれまでに達成したこと、今までに経験した困難な事例、またその解決法、チームプレイについての感想や他人からの評価、上司や同僚から批評されたり注意を受けたらどう対処するかなど8項目ほどあります。

 大体、10〜15分ほどで記入していただきますが、まず、質問の意味や意図を理解しているか、簡潔にまとめられているかをチェックします。中には、就職面接に来ていることを自覚していない文面も見られます。記入の態度も対象になります。これについては、こちらから確かめなくても、院内のスタッフからも自然と感想が漏れ聞こえてきます。

 次に、当院向けのタイプであるかどうかです。診療所では院長を中心に仕事を進めていくことになるので、院長との相性はもちろんですが、現在のスタッフとのバランスも考慮します。これからの診療所の事を考えてどういう組織作りをしていくのかを明確することが重要です。その中で「我が我が」の人は、採用に至らないことが多いです。診療所にとってチームプレイは最も大切なことです。どんな時でも、力を合わせて協力できる人でないとすべてに悪影響を及ぼします。

 仕事内容はできるだけ正確に説明しますが、自分の仕事の範囲を自分で勝手に決めてしまう人は採用が難しいです。また、環境や状況は常に変化をしていて、それに柔軟に対応する心構えがあるかは必ず確かめます。      今までのように昨日と同じことさえしておけば良いという時代ではなくなりました。雇う側も雇われる側も足りないことは補いながら、お互い前向きに協力しあえる人材を確保することが大切だと思います。(つづく)
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