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コラム
 
 往診システムについて 
  フジモト眼科
理事長 藤本 雅彦氏

 みなさまはじめまして。フジモト眼科副院長の藤本雅彦です。
今回、松村社長から当院での往診システムのコラムをご依頼頂きましたのでお話したいと思います。
当院は昭和62年に父が大阪市東住吉区に開業いたしました。場所は長居公園の東に位置し、下町情緒あふれる街です。この地に開業して20数年たちますと、これまで眼科に来院されていた患者様も高齢化し、受診したくても足腰が悪くなられたり、大病を患ったりされ、受診がままならなくなってきます。そのため往診依頼が増え、システム化しないと手に負えなくなってきました。そこで以前から行っておりました個人宅の往診を強化し、患者様のニーズに沿えるよう工夫致しました。具体的には、平成20年10月に「往診センター」を設置し、往診専用電話を設け、専任者を配置致しました。これにより、これまで眼科にかかってきていた往診依頼の電話を専任者がとることができ、また往診の予約もスムーズにできるようになりました。
(一番のメリットは往診専用の電話番号には往診依頼しかかかってこないということです。眼科受付の電話には、「コンタクトは届いていますか?」「診察時間は何時までですか?」など様々な問い合わせがあり、受付スタッフにとっても負担になっていました)

 現在は毎週金曜日の午後と隔週水曜日の午前に往診の日を設け、医師二人体制で診療にあたっております。また個人宅のほかにも、老人ホームにも往診しております。現在契約している老人ホームやデイサービスセンターは合わせて10件になります。施設の御利用者様、御家族様のニーズに合わせて、視力検査、眼圧検査、眼底検査などを中心に行っており、こちらは医師7人態勢で実施しております。老人ホームに入所されている方も眼科受診を希望されている方はたくさんいらっしゃいます。ただ、なかなか眼科医院まで来ていただくのは難しく、往診にお伺いすると大変喜ばれます。しかし、入所様が希望されることが多いメガネ合わせ等は往診ではできず、その場合は眼科までお越し頂くことになります。又、老人ホームの職員の方にも、「ついでに私の眼も見てください」とか「コンタクトを注文できますか?」など聞かれることもあります。

 往診センターという形をとって半年程ですが、まだまだ試行錯誤の毎日です。今後も患者様のニーズに合わせ、将来的には往診先でメガネ合わせなどもしていきたいと思っております。
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